交通事故に遭ったら事故発生状況報告書を作成しよう

交通事故は、誰の身にも起こる可能性があります。もしもの時のために保険に入っているという人も少なくないことでしょう。もし、交通事故に遭ってしまったら、なるべく被害を少なくするため、保険会社に賠償金を請求することになります。

その時どのような書類が必要になるのか、普段から頭に入れておくといざという時に慌てずにすみます。この記事を参考にして、緊急時のために備えておきましょう。

保険金がどのくらい下りるかは事故の発生状況によって変わる

保険会社に保険金を請求するとき、何を基準にして金額が決まるかご存知でしょうか。保険金の額は、どのくらいの負傷を被ったか、そして加害者と被害者の過失割合を判断して算出されます。治療の期間が長引きそうだったり、加害者の過失割合が大きかったりすれば、被害者に対してより高い保険金が支払われることになります。

過失割合とは、加害者と被害者それぞれが事故の発生に対してどの程度の落ち度があったかを示すものです。どのような状況で引き起こされたのか、被害者と加害者のどのような動きが事故に繋がったのか、保険会社は正確な事故の発生状況を知る必要があります。

保険金を請求したい場合、まずは詳しい事故の状況を保険会社に伝える必要があるのです。

事故発生状況報告書とは?

では、どのようにして事故の状況を説明すれば良いのでしょうか。通常、保険会社から発生状況を説明するための、必要事項を記入する書類が送られてきます。これを事故発生状況報告書といいます。この報告書に記入して提出することで、事故の詳細な状況を保険会社に伝えることができるのです。

記入する内容は指定されており、事故現場付近の道路図などの図を自分で書くスペースや、信号の有無を答える記入欄などが用意されています。これと似た書類に、交通事故証明があります。こちらは、交通事故があったという事実を証明するための書類です。

事故が起きた時の日時や場所などを示すことができますが、事故発生現場の詳細な説明をすることはできません。

この書類も保険会社に保険金を請求する際に必要になることがほとんどですが、事故の詳細を伝える書類としては使用できません。あくまで事故が起きたことの証明になり、これに加えて事故発生状況報告書を提出することになります。

事故発生状況報告書に記入する内容

報告書に記入する内容は、大きく3つに分けられます。事故当時の状況、事故発生状況の図、図の説明の3つです。これらを記入する欄やスペースがあらかじめ決められているので、送られてきた用紙に沿って書き込んでいけば迷う心配はありません。

初めに書くのは、事故当時の状況です。まず、自分と事故に遭った当事者の、両方の氏名を記入します。記入欄には甲と乙という風に書かれているので、基本的には甲に加害者の名前、乙に被害者の氏名を記入します。加害者の名前がわからない場合は、交通事故証明書を見ると確認できます。

次に、事故発生時の自分の状況です。それぞれ状況がすでに用意されているので、自分に当てはまるものにマルをつけます。自動車に乗っていたなら車、歩いていたのであれば歩行にマルをつけることになります。その次は、交通事故が発生した場所の住所を記入する欄です。

自動車同士の交通事故の場合、自分が乗っていた車の速度と、相手の乗っていた車の速度の両方を記入しなければいけません。速度は過失割合を判断する際の大きなポイントになるので、なるべく当時の状況を正確に思い出して記入しましょう。

通行した道路の速度制限も重要になります。これらに加えて、事故現場の道路状況を書き込めば事故当時の状況の説明は完了です。保険会社の用紙形式によって多少異なりますが、見通しの良し悪し、交通規制の有無、信号機の有無などについて記入することになります。

また、道路の幅についても記入しなくてはいけません。幅の広い道路を走っている車の方を優先するという決まりがあるので、ここも過失割合に大きく関わってくることになります。事故現場であらかじめ警察官に聞いておくか、自治体の道路課に問い合わせて正確な情報を記入しましょう。

(交通事故の廃車費用とは)

事故発生状況の図とその説明の書き方

事故発生当時の状況を記入したら、報告書の前半部分は完成です。次は、報告書の後半部分にあたる、事故発生状況の図とその説明の書き方を紹介します。事故がどのような状況で発生したかを、手書きの図で説明することになります。

当時の状況を簡潔に示すことが求められるので、描き込みすぎるのは良くありません。また、正確な情報を伝えるためのものなので、上手な絵を描かなければいけないのではないかと不安に思う必要もありません。・加害者と被害者の車の区別をしっかりとつけること

・実際の道路の幅に合わせて広い方と狭い方を描き分けること・信号機を描くこと・車がどちら向きに進むのかを矢印で示すことこの4つのポイントを押さえていれば大丈夫です。この図を書き終えたら、次は図を説明する文章を記入します。

「だれが」「どこで」「どんな事故が発生したのか」の3つがわかるように説明をしましょう。ここでも情報過多にならないように、簡潔に説明することが求められます。事故当時の状況を全て記載する必要はありませんが、何が原因でどのような事故が起きたのかを過不足なく記入するようにしましょう。

以上を記入し終えたら、事故発生状況報告書は完成です。

過失の割合、ひいては保険金の額に大きく関わってくるので、なるべく詳しく正しい内容になるように気をつけましょう。

万が一、事故当時の状況がはっきり思い出せないという時にはドライブレコーダーの映像を見たり、事故現場の近くの防犯カメラの映像を見せてもらったりして参考にするようにしましょう。

知らずに損をしないために

交通事故に遭ってしまった時、怪我や後遺症、精神的なショックなどで日常生活に戻るのがなかなか難しい場合もあります。そんな中で、細々とした書類手続きや保険金の請求をおこなっていくのは、そう簡単なことではありません。

普段から、どのような手続きが必要かをほんの少しでも知っておくことで、いざ事故に遭った後に冷静な行動をとることができます。特に、事故発生状況報告書は保険金の額に関わる重要な書類です。保険がいくら下りるかどうかで、事故の後の生活への負担の大きさも大きく変わってきます。

少しでも自分の負担を減らせるように、事故に遭ったら忘れずに事故発生状況報告書を作成しましょう。